東浩紀の大きなお世話

3.11が近づいて来たこともあり、今年もまた震災や原発事故に関する言論が喧しくなってきた。
そんな中、キエーの哲学者・東浩紀朝日新聞かましてくれました。

東浩紀さん「道が通っても原発事故は終わっていない」

 風化を防げるのは当事者だけ。当事者が「忘れたい」と言えば、どうしようもなくなる。福島の人には、もっと「怒り」を発信してほしい。


この種の「福島県民はもっと怒れ」の類は、原発事故が起きて以来脱原発界隈から断続的に出て来るので、今さら感がアリアリなわけだが、福島の土人を善導しようという東京のインテリの傲慢さには呆れ返る他はない。
東京では震災・原発事故は風化してるのかも知れないが、地元ではローカル情報番組で震災・原発事故関連のニュースは4年が経とうとする今なお多いし、一見平穏さを取り戻しかかに見える郡山市でさえ、各所に帰宅困難者仮設住宅がある。
少なくとも、地元においては風化のしようがない。

まぁ、今さら東に行った所でしょうがないのだが、福島県民の「愚劣さ」を嘆く前に、東を含む脱原発派による地元への配慮を欠いた言動の数々が地元民の、本来なら東電や政府へ向かうはずの怒りを逸らさせてしまっている事実を嘆いたらいかがだろうか?